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古府 麻衣子; Faraone, A.*; Tyagi, M.*; 長尾 道弘*; 山室 修*
Physical Review E, 98(4), p.042601_1 - 042601_6, 2018/10
被引用回数:5 パーセンタイル:36.09(Physics, Fluids & Plasmas)We report on incoherent quasielastic neutron scattering measurements examining a self-diffusion process in two types of glass-forming liquids, namely a molecular liquid (3-methylpentane) and an ionic liquid (1-butyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide). We have experimentally demonstrated that both liquids exhibit two crossovers in the momentum transfer () dependence of the self-correlation function, which is basically described by the stretched exponential function, . The first crossover point (~) corresponds to a crossover from Fickian () to non-Fckian () diffusion attributed to dynamical correlation. On the other hand, the second one at ~ is associated with the crossover from Gaussian to non-Gaussian behavior. It is remarkable that the stretching exponent gradually changes in between the two crossover points. We consider that the two crossovers are the universal feature for glass-forming liquids.
齋藤 健一*; 一ノ瀬 暢之; 河西 俊一; 福村 裕史*
Chemical Physics Letters, 291(3-4), p.433 - 437, 1998/00
被引用回数:11 パーセンタイル:36.1(Chemistry, Physical)有機分子をドープした高分子フィルム(ソースフィルム)と何もドープしていない高分子フィルム(ターゲットフィルム)とを重ねあわせ、ナノ秒パルスレーザーを照射すると、ドーパント分子のみをターゲットフィルム中に注入することができる。ドーパントにピレンと1-ピレン酪酸を用いたところ、分子体積はほとんど同じであるにもかかわらず、注入量に20倍もの差が出ることを見いだした。ソースフィルムの高分子の種類を変えた測定、またドーパントの拡散の活性化エネルギーの見積もりから、高分子と1-ピレン酪酸の水素結合が注入量を著しく低下させると考察した
近藤 貴; 井手 俊介; 今井 剛; 牛草 健吉; 池田 佳隆; 関 正美; 竹内 浩
Proc. of the 1992 Int. Conf. on Plasma Physics,Vol. 16C Part 2, p.II969 - II972, 1992/00
低域混成波(LHW)の入射パワーを変調し、硬X線信号の応答と空間分布を測定し、高速電子の減速過程と拡散過程を評価し、LHWの吸収分布を求めた。プラズマ電流1.2MA、電子密度n=810cm、トロイダル磁場4Tのプラズマに、周波数2GHz、パワー600kWの高周波を正弦波で変調して入射し、この時の高速電子から輻射される硬X線の時間応答を測定した。その結果、硬X線強度の入射パワーに対する位相の遅れは、高速電子の減速時間から計算される位相と一致しており、拡散過程は減速過程と比べて、小さい事が明らかになった。硬X線の空間分布から、プラズマ中に励起された波の屈折率が1.44および2.24の時の波の吸収分布を求めた。屈折率が2.24の時は周辺部で吸収し、1.44の時は中心部で吸収しており、この時の電流駆動効率が大きい。
中居 邦浩*; 高瀬 博康*
PNC TJ1281 91-010, 23 Pages, 1991/08
地質環境中の岩体は、多くの場合、亀裂等の高透水性箇所を有し、このため核種移行における遅延効果を現実的に定式化するためには、亀裂中での速い移行と亀裂表面から健全な岩体部への遅い拡散及び吸着の双方を並行的に解析するモデル(二重空隙モデル)を用いる必要がある。本研究は、動力炉・核燃料開発事業団殿が平成3年度までに実施予定の概括的性能評価の対象となる広範な条件下で、安定な解を導出することを可能とするよう、昭和57年度に開発されたROCKコードの数値解析手法を改良することを目的として実施した。この目的のため、解析条件の整理、数値解析手法の検討を行い、その中から可能性のある手法を選定し、それをもとに計算コードを改良した。また、改良したコードを用いて計算した結果を検証済の数値解析コードRANCHMD及び解析解の計算結果を比較することによって、計算結果の妥当性を検証した。数値解析手法としては、主として、対流差分法の導入、不均質媒体に対する一般化、及び、亀裂内と岩体内の差分式の繰り返し計算による連立の3点を改良し、概ね良好で安定な解が導出できることが明らかとなった。
中居 邦浩*; 高瀬 博康*
PNC TJ1281 91-009, 253 Pages, 1991/08
地質環境中の岩体は、多くの場合、亀裂等の高透水性箇所を有し、このため核種移行における遅延効果を現実的に定式化するためには、亀裂中での速い移行と亀裂表面から健全な岩体部への遅い拡散及び吸着の双方を並行的に解析するモデル(二重空隙モデル)を用いる必要がある。本研究は、動力炉・核燃料開発事業団殿が平成3年度までに実施予定の概括的性能評価の対象となる広範な条件下で、安定な解を導出することを可能とするよう、昭和57年度に開発されたROCKコードの数値解析手法を改良することを目的として実施した。この目的のため、解析条件の整理、数値解析手法の検討を行い、その中から可能性のある手法を選定し、それをもとに計算コードを改良した。また、改良したコードを用いて計算した結果を検証済の数値解析コードRANCHMD及び解析解の計算結果を比較することによって、計算結果の妥当性を検証した。数値解析手法としては、主として、対流差分法の導入、不均質媒体に対する一般化、及び、亀裂内と岩体内の差分式の繰り返し計算による連立の3点を改良し、概ね良好で安定な解が導出できることが明らかとなった。
古府 麻衣子; Faraone, A.*; Tyagi, M.*; 長尾 道弘*; 山室 修*
no journal, ,
液体中の分子の自己拡散はFickの法則に従うと考えられている。van Hoveの自己時空相関関数は空間に対しガウス型、時間に対し指数関数で記述される(デバイ緩和)。この場合、緩和時間はの関係式を満たす。しかしながら、ガラス形成液体の自己拡散は非デバイ型のKWW (Kohlrausch-Williams-Watts)関数、、で記述されることが多い。では、の関係式は非デバイ型の拡散過程においても成り立つのだろうか?我々は、この問題に取り組むため、2種類の液体、分子液体(3メチルペンタン)とイオン液体(C4mimTFSI)の緩和時間の依存性を詳細に調べた。測定には、NISTに設置された中性子スピンエコー分光器、後方散乱分光器、チョッパー分光器の3台の装置を用いた。両方の液体において、2つのQ位置でクロスオーバーが観測された。1つ目のクロスオーバーは構造緩和とのカップリング、2つ目のクロスオーバーはガウス-非ガウス転移と考えられる。今回の結果は2つのクロスオーバーに関する初めての実験的証拠である。
永井 晴康
no journal, ,
原子力機構で開発した放射性物質の大気拡散予測システムWSPEEDIについて、予測計算手法の概要、計算モデルの検証、及び応用事例を紹介する。応用事例として、チョルノービル原発事故への適用による計算モデルの検証、北朝鮮地下核実験に対応したモニタリング計画策定のための大気拡散予測情報の提供、及び福島第一原子力発電所事故に対する放出源情報の推定と大気拡散解析の結果を説明する。
永井 晴康
no journal, ,
原子力機構で開発した放射性物質の大気拡散予測システムWSPEEDIについて、予測計算手法の概要、計算モデルの検証、応用事例、及び今後の計画を紹介する。応用事例として、チョルノービル原発事故への適用による計算モデルの検証、北朝鮮地下核実験に対応したモニタリング計画策定のための大気拡散予測情報の提供、及び福島第一原子力発電所事故に対する放出源情報の推定と大気拡散解析の結果を説明する。